Bar Think 浜松店
今日は、選挙ですね。みなさん、投票に行かれましたか? 僕でも国の未来にちゃんと意見が言える唯一の場。この年になって恥ずかしながら漸くわかりました。今の日本や日本経済や日本のあり方を僕なりに考えると「改革を止めるなぁぁぁっ」に賛成です。でも、改革しちゃって、民営化しちゃって、折角今まで先人が貯めてきた、日本で抱えまくっていた｢現金｣を海外に流しちゃって、10年後くらいに「金ない、金ない」とピーピー言い出すのは避けなければ。そこをうまく今後やらなくてはいけません。その議論がなかったのは、ちょいと｢いいのかなぁ｣とおもいます。
9月のはじめに、ちょいと野暮用で浜松と磐田に。13,4年ぶりぐらいの浜松。磐田で一仕事終えたのが午後10:00ごろ。午後11:00前に浜松で宿見つけて、早く寝るのももったいないなぁと思い、「そうだぁっ！！Barにいこう！！！」と。ってことで、こんなときの、酒の広辞苑バーテンダーM氏にヘルプをぷりぃーず！
す：浜松のBarを紹介せよ！！
M：ソレナラバ、Thinkニイクベシ!!宮古島の話でも聞いてこぉぉーーい。
との言葉。M氏から教えてくれた住所を元に、宿のスタッフに場所を聞き、そして
「Bar Think」へ到着。
シックな感じの店内。東京のBarと違い、店が広く、ホテルのラウンジみたいだなぁというのが最初の印象。店の内装や、オーナーバーテンダー鈴木氏の白の服装（あれは、タキシードなんでしょうか? 昭和の昔、11PM木曜日に「藤本さん、藤本さん」とサントリーもって出てきた叔父さんのあの服装。石垣忍氏は、「コート」と仰ってました。）から、｢本格への飽くなき追求｣を感じます。この店ができたのは１９８８年。京都の老舗『はなふさ』で修行を積んだ前オーナ高田氏が故郷に洋酒文化を根付かせようとがんばってこられたようです。２００５年から、お弟子さんでいらっしゃる鈴木さんが、現オーナーバーテンダー。若いッす!!28歳！！高校を卒業後、Hotelに就職されたようですが、更に接客業の奥を究めようとバーテンダーになる決意！！東京を含め、たくさんのBARを廻った結果、ここThinkが一番自分を鍛えてくれる、と感じ、弟子入り願いを1年間、毎日毎日「弟子にしてください。」と拝み続けたほどの一本筋の通った方です。その後も、昼はホテルでバイト、夜は遅くまでBarで修行と、一日２，３時間の睡眠でふらふらになりながらも奥技への追求を続けてこられました。そして、高田氏が、宮古島への移住を決意され、最後の愛弟子としてお店を受け継がれました。
鈴木氏のお弟子さん、高田氏の孫弟子さんですね、彼は宮古島出身で高田氏から浜松に送られたようです。年の近い、若いお二人がしっかりと接客してくれます。お二人とも、「まだまだ、修行中で、勉強することだらけです。」と自信なさげに仰るときがありますが、そんなことないっすよ。鈴木Thinkは鈴木Thinkでいい味出してます。お酒の話、カクテルの話、そして、若いながらもお客さんの言霊をしっかりと受けとめようとする姿勢。お客様を助けられたこともしばしばあるようです。2杯ほどバーボンとアイラモルトをいただき（何飲んだか忘れました(^^ゞ)気がつくとお客は僕だけ。鈴木氏のさりげなくゆっくり話す言葉から、カクテルに対する魂、静かなところから燃え出る情熱を感じます。そこまで語られれば、シェーカーを振る姿を見たくなるのが、人の常。「何か渾身のカクテルうぉぉ！！」との注文に、｢解りました｣と、静かにシェーカを手に取ります。その確かな目線とシェーカが描くシルバーの弧。きまってます。若いながらもキマリ過ぎです。そのフォーム。
で、いただいたのがこれ。Bar Thinkオーナーバーテンダー鈴木氏オリジナル
「カルメン」
カルバドス
クランベリーリキュール
フレッシュレモン
シュガーシロップ(※分量は彼に聞いてください (^^ゞ)
いいっす。おいしかった。少し甘い官能と情熱そしてさわやかさ。まさしくカルメンです。
帰り際、浜松のこと、うなぎのおいしい店、中田島砂丘のこと、いろいろ親切に教えてくださいました。
次の日、その砂丘に行きました。これも久々。
アラビアのロレンスか、スターウォーズか？という感じ。人もそんなにいないし、一人でじっと考えるのにはいいところです(暑くなければ 笑)。もちろん、デートにもいいと思いますよ。試しにどうぞ。
