先日 叔父が仕事で東京を訪れた際、「食事でも。」とお誘いを受け、憧れの山の上ホテルの中にある、てんぷらと和食 山の上でを御馳走になりにイソイソと御茶ノ水に。
本当に、絶品。山の上ホテルは東京で初めて天麩羅専門店を出したホテルだとお伺いした事はありましたが、流石老舗。カウンターでタイミングを見ながら揚げて頂く天麩羅は、口当たりがとても軽やかで、それでいて、味がギュッと濃く感じられる、正に芸術的作品。旬の素材の味を心行くまで堪能させて頂きました。本当に御馳走様でした(=^▽^=)
さて、そんな極上のお食事と少々(笑)のお酒を頂きながら、久しぶりに会う事の出来た叔父との会話。とても勉強になる話ばかりでした。
僕の叔父は 未生流中山文甫会家元。親戚でなかったら、お目にかかれる機会なんて無いような人。
そんな叔父が、花を感じるなんて微塵も持ち合わせて居ない僕に(^^ゞ分かり易く楽しく話してくれた「花」を伝えてくれました。
まだ蕾の、これからそっと咲き始めるほのかな色をおびてきたその美しさ。
見事に花を開かせ、最期に咲き誇るその花の熟した美しさ。
どちらも、その瞬間同じ一輪の花がそれぞれに最高の美しさがあって、誰に約束しているわけでも無いのに、その一瞬一瞬を精一杯生きている。
四季を感じ取り、人間にその匂い、その存在感で季節の訪れを感じさせてくれる花。
そんな話を聞きながら、ああ、花は神様からの贈り物なんだなぁと、僕なりに感じながら聞いていると、
「だからこそ、花は五感で生けるんや。」
と叔父の一言。
野に咲く花の、その輝く瞬間の全てを全身全霊で感じ 美しいと思えて手に取った時こそ、それがまた、自分を通じて、観る方にその美しさを伝える事が出来る。
とても重みのある言葉でした。
僕には到底 届く場所では無い話かも知れませんが、自身の仕事に置き換えて考える所でもありました。
良かったと思って頂ける仕事を、芯を持ち続けて頑張って行くために。
自身の仕事を通じて人と人が繋がってくれるように。
支えてくれている仲間が輝く瞬間を見逃さないように。
帰り道、かすかに春の香りの感じる夜風が心地よく、久々に御茶ノ水から神田までのんびり散歩。見上げるとビルの上には、すみわたる夜空。
珍しく素敵な日曜日のお話でした♪
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