もう三年程前になる。
仕事で疲れた体で歩く家路の途中、とても楽しそうな雰囲気を醸し出す一軒のbarに。吸い込まれるように、その地下へ続く階段を降り、店の扉に手を掛けた。
夜ともなると、閑静な住宅街が更に静かになるその辺り。 扉を開くと、一瞬にして静けさが吹き飛ぶような ソウルミュージックが鳴り響く。いわゆる70年代ソウルディスコBARに変わった。
「いらっしゃいませ。」
カウンターから声がかかり 目線を流すと、skin headの大きな男が、ニコッと笑って立っていた。見るからに、そっち系。「まずいっ・・・・・・ヤバッ!」Y(>_<、)Y
それがその男との出逢い。
まさか この出逢いが、ここまで夢中にさせる物を与えるなんてその時の僕は考えもしていなかった…。
「カウンターにどうぞー」
促されるままに 端の席に付き 取り合えず冷えたビールで喉を潤し 改めてカウンターに目をやると 音楽に合わせてリズミカルに動くその男の日本人離れした背の高さや手足の長さに驚いてしまった。何よりおそろしくしなやかに動く。
ちょっと見、短刀や拳銃が似合いそうな強面な感じに緊張しながら 話しかけてみると とても穏やかで、尚且つ気さくに会話をしてくれた。
彼はそのBARのオーナーで 名前を「JIN」と言った。男が言うのも変な話だが、見た目も含めて「イイ男」とはこういうものではないかと思わずにはいられなかった。
何と表現すればよいのか、とにかく雰囲気だけ取っても「今まで会ったことの無いタイプの人間」。
軽く呑んで、疲れた体を休ませる程度にするつもりだったのだが、mirrorballに照らされソウルミュージックが鳴り続ける、70’sの、正に、「あの時代」がそっくりそのまま抜け出して来たような雰囲気と、何より 彼の話にぐんぐん引き込まれ、気が付くと 時計の針が日にちを変える位置に来ていた。
とにかく 「こんな奴ほんまにおったんか?」が目の前で喋って居るのだから 面白くてしょうがない。
若いときから横須賀の米軍基地でダンスを覚え、とにかく、とにかく、小説よりはるかに凄まじい激動の人生話が、どんどん飛び出して来るのに、この時点でまだ話の底が見えようともしない。43歳の彼の全てが聞けるまで、相当の時間が必要だと踏んで また来ます と店を後にした時には既に時計は深夜の3時を軽く回っていた。
疲れていた身体が嘘みたいに軽かった。身体と言うよりは気持ちが元気になったとでも言うべきか。恐らく今日の夜もあの場所に行くであろう自分を想像し吹き出しながら家路についた。
気が付けば、そのお店で何人かの知り合いも増え、彼も、割とフランクに話かけてくれるようになったある日。
「ダンスやってみない?」
と。彼が一言。
一瞬固まってしまった僕に
「上のスタジオでさ。ゲッチュ(店に通い始めてすぐに仲良くなった、大好きな常連さんのうちの1人なのだ。)がソウルダンスのレッスン始めるからさ。俺 教えるし。」
もう四十路も過ぎた僕にダンスなんて無理だろうと躊躇してみたものの、彼を慕って世界中からやって来るダンサー誰もが言った、
Hey, Hikoshi, Jin is the God of Dancers, ah-ha?
ダンス界における神様のような人物が直々に教えてくれるこのチャンスは絶対に逃せない!!
そして、もう一つの口説き文句。
「ジョン・トラボルタなんて1ヶ月で超えられるよ。簡単だよ。あいつ、下手だもん。かっこ悪いじゃん。あれぐらいすぐ追い越せるよぉ。」
の 彼の一言で、遂に僕は、BARばかりが彼が主宰である、ダンススタジオの扉まで開けてしまったのである…。
………(^^ゞ
………( ̄ー ̄)
……………(*゜▽゜ノノ゛☆
皆様お元気でいらっしゃいますか(笑)?
よくここまで読んでいただけました。ありがとうございます。
やす~い小説調で 最近の楽しみ、マービン杉岡に至る経緯を書き綴っちゃいました(笑
登場人物 内容 全て「ノンフィクション」です(^^ゞ
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